2021年10月、M1 Pro、M1 Maxチップ搭載の新型MacBook Proが発表されました。
動画編集用途で購入を検討している人も多いと思うのですが、
ちょっと待って下さい。
多くの方にとってはオーバースペックかもです。
結論から言うと、動画編集用途でも多くの方にとってはProより安価なエントリーモデルである「M1 MacBook Air」で十分です。
実際に「2020 M1 MacBook Air」のメモリ8GBモデルを動画編集でバリバリ使用している僕が、詳しく解説します。
多くの動画編集者に新型MacBook Proが必要ない理由

冒頭でも書いた通り「MacOS搭載のノート」で動画編集をしたい場合、より安価な2020年モデルの「M1 MacBook Air」で殆どの人は事足ります。
Proがいらないと言うよりは、前年発売したM1 MacBook Airが凄すぎるんですよね。
まずは2020モデルのMacBook Airと今回発売される2021モデルのMacBook Proの最小構成スペックを比較します。
2020 M1 MacBook Air 13インチ 最小構成 | 2020 M1 MacBook Air 13インチ フルスペック | 2021 MacBook Pro 14インチ 最小構成 | |
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CPU | Apple M1チップ(8コアCPU、7コアGPU、16コアNeural Engine) | Apple M1チップ(8コアCPU、8コアGPU、16コアNeural Engine) | Apple M1 Pro(8コアCPU、14コアGPU、16コアNeural Engine) |
メモリ | 8GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | SSD 256GB | SSD 2TB | SSD 512GB |
値段 | 115,280円(税込) | 230,780円(税込) | 239,800円(税込) |
AirとProの最小構成同士を比較すると、124,520円もの差がありますが、Airの最小構成スペックでも、動画編集作業は問題なくできます。
そしてなんと、AirをフルスペックにしてもProより安い…!!
ProのM1 Pro、M1 Maxチップが凄いのはわかりますが、この動画編集用途でこのスペックを使い切って価格差分の活用をすることができるのでしょうか?
実際に僕は、最小構成のM1 MacBook Airのメモリ8GBモデルをサブ機として使用しています。
そして、
- 使用ソフトはAdobe Premiere Pro
- フルHD動画
- 20分程度まで
こういった条件で編集していますが、Airの最小構成でも全く問題なく編集作業ができています。
Twitterでもこのくらいの編集は問題ないという声が多いですね。
よく「動画編集を始めたいのですが、必要なPCスペックなどを教えて欲しいです」とDMをいただくので、ここで回答すると
2020年に発売された【M1 Macbook】を買えばOKです
一番安いMacBook Airの8GBでも動画編集はできるので、10万円くらいからスタートできます
コスパの良い時代になりましたね
— 奥山 幸生 | Lugia (@takei_movie) February 8, 2021
編集テスト。
M1搭載MacBook Air メモリ8GBで編集。ストレスフリー。#macbookair#macbookairm1 pic.twitter.com/9NlGk74slt
— Everitt / チダコウヘイ (@fromEveritt) November 29, 2020
ただし、僕は試したことが無いのですが、4Kの編集はAirのメモリ8GBモデルだと少し厳しそうです。
昨年末にお試しで買ったM1 MacBook Air、メモリ8GB&ストレージ256GBなので4K動画編集には耐えられない…
モリモリにすれば良かった😅
新しいMacBook Proが出たら買い直したいレベル。今後新しい使い方をするかもしれないので、できる限りはメモリもストレージも多めのものを買う方が良いね👍
— 茶々丸@ガジェット×継続であなたを成功に導くワンコ (@chachamarulog) June 26, 2021
上記のツイートはストレージが256GBなので512GBでストレージを仮想メモリとして使用すれば問題ないかもですが…
ただ、これは8GBモデルの話なので、
16GBモデルであればM1 MacBook Airでも4K動画も編集できそうです。
今のMacBook Airは凄いですよ〜
メモリ16GBのを買えば4K動画の編集もストレスなくこなせるくらいです(一般用途なら性能的に古くなるまでかなり長期間、何年も使えるという事です)— 道明寺柿羊羹 (@kakiyoukan) May 5, 2021
なので
4Kかつ長尺かつエフェクトもりもりの編集をしない
のであれば「M1MacBook Air」の16GBモデルまでで事足りるでしょう。
2021 新型MacBook Proが必要なのはこんな人
では逆にどんな人が新型MacBook Proを選ぶべきなのかまとめてみました。
- 4Kかつ長尺かつエフェクト盛々の編集する人
- After Effectsなどのモーションエフェクトソフトも使う人
- 4TB以上の内蔵ストレージを使いたい人
After Effectsなどのモーションエフェクト系のソフトもゴリゴリ使う人
動画編集だけでなく、本格的なアニメーション制作、映像制作を行っている方は、M1 Airでは少し心細い感じがします。
Twitterでもこんな声がありました。
このMacでのAEは超簡単なロゴアニメーションしか作っていませんが、メモリ至上主義なのでMAX16GBのAirではちょっと厳しいと思います。
Premiere Proは思いのほか快適に動いていました。ただ16GBでは足りないのでSSDのキャッシュも使用するようです。 pic.twitter.com/KGPRljeB7b— くあどりふぉりお (@Qf_Sys) February 26, 2021
4Kかつ長尺かつエフェクト盛々の編集する人
これだけ重くなる要素が重なるとM1 Airではキツい気がします。
しかし前述のようにほとんどの人はこういった動画を編集する機会はあまりないのではないかと思います。
そしてこういった動画を編集される機会がある人の殆どは本格的な映像制作を行っていたり、後述のモーションエフェクトソフトなども併用している方も多いと思うので、かなり限定的な条件ではありますね。
4TB以上の内蔵ストレージを使いたい人
「新型MacBook Pro」は内蔵ストレージが8TBまで選べますが、「M1 MacBook Air」では内蔵ストレージが2TBまでしか選べません。

そのため4TB以上の内蔵ストレージを使いたい方は、Pro一択になると思います。
しかし、こちらも外部ストレージを併用している方が多いと思うのでどうしても「内蔵ストレージがいい」という人はかなり限定的かなと思います。
「動画編集」レベルならAir、「映像制作」レベルならPro
結論としては、
- 4K、長尺、エフェクトゴリゴリの編集を頻繁に行う
- モーションエフェクト系のソフトを使う
- 4TB以上の内蔵ストレージを使いたい
なら新型MacBook Pro
それ以外はM1 MacBook AirでOK
M1 MacBook Airの16GBモデルであれば4K動画の編集もストレスなくできるので
個人的にはモーションエフェクトを使ったり、4K長尺動画を編集するなど「映像制作」レベル出ない限りは「新型 MacBook Pro」は不要だと思います。
動画編集をされている方で新型MacBook Proを検討している方がいれば参考になれば幸いです。
それでは今日はこのへんで。